【勤務最終日】フルスマイルな4ドルマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
クレームの恐怖を乗り越え、自分のマッサージを求めてくれるお客様にもっと効果的な施術ができるよう前に進むことにした前回。
目標であった施術人数100名も達成し、店長に退職の意向を伝え、勤務最終日を迎えた時の日記です。
勤務最終日となった日曜日の午後。
最後のお客様はイギリスから旅行で香港に遊びに来ていたマダムを担当しました。
オーダーはオイルマッサージ。
足のむくみが気になっているそうで、痛すぎないよう重点的に足の施術をしたところ、かなり気に入っていただいたようで、施術後何度もお礼を言って帰られました。
最後のお客様でしたが、施術ルームの掃除があり受付でお見送りすることができず残念に思っていたところ。
店長
「ハナ。さっきのお客さん、わざわざお財布から4ドル取り出してチップを置いて行ったわよ~なんのつもりかしら。あはは~」
店長のマインドでは、「4ドルなんて馬鹿にされてるんじゃないの?」ってレベルかもしれない。
もちろん、客様がどんなつもりで4ドルを置いて行ったかはわからない。
レートがわからなかったのかもしれないし、ただ単に小銭がそれしかなかったのかもしれない。
私は金額がどうであれ、感謝の気持ちを表してくれた思い、最終日に心温まる4ドルをいただいたと、感謝しかありませんでした。
そんな最後まで価値観の違う店長は、最終日のこの日、いつもと違って私の横に座って話しかけてきたり、自分の携帯を見せて話題を振ってきたり、やたらと身体をくっつけて仲良い雰囲気を演出していました。
店長
「ねぇ、ハナ。これからも来れるときは手伝ってくれない?
せっかくタイマッサージもできるのに、もったいない。
私好き嫌い激しくてあまり仲良くなれる人いないから、ハナも頼りにしてたの。」
店長は私の隣に座って、なぜか太ももあたりを私にぴったりくっつけつつ話してきました。
私
「私これから土日もフルタイムで仕事になるので、多分お手伝いできる日がないと思います。ごめんなさい。
(っていうか、そんな体くっつけられても。私おっさんじゃないから口説けないよ。)」
店長
「。。。そう。」
その後店長は一言も口を利かなくなり、最後のお給料を手渡す時も目を合わせてくれませんでした。
「きっとこの人、こうやって生きてきたんだな。」
なんだか、ダメな親戚のお姉ちゃんを見ているような、妙な感覚を覚えました。
そして、私が最後にお礼を言ってお店を出るときも、ダメな親戚のお姉ちゃんは事務作業が忙しいふりをして「あ~。ハイハイ。」って雰囲気の素振りのみで、こちらに目を向けもしませんでした。
ミギワ子
「ハナ。気にしちゃだめだよ。
ほら。女って、一人で勝手にいろいろ考えて面倒くさいからさ~あはは~
次の仕事、頑張って。また会おう。」
そう言ってミギワ子さんにお見送りされ、私の週末セラピストの修行は終了したのでした。
最後の最後まで強烈な印象を残してくれた店長のもと、半年のセラピスト修行を終え、次のステップでは、ペイン・トリートメント・セラピストとして更に修行を続けていくことになしました。
続きは修行日記第2章?で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。