【勤務6ヶ月目】99人目のタイマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
チャイニーズマッサージでのクレーム後、もともと大して持っていなかった自信をすっかり無くしてしまった前回。
それでも逃げずに、まずは目標の100名まで、一歩一歩懸命に施術をしていこうと心を奮い立たせながら出勤していた頃の日記です。
チャイニーズマッサージでクレームを受けた後。
タイマッサージでは「使っているクッションの高さが合わなくて首が痛い」。
オイルマッサージでは「他のセラピストと施術内容が違った」。
受付では「クレジットカードが使えないとかありえない」。
面白いことに、私が対応したお客様から次々とクレームが続きました。
そして、「捨てる神あれば拾う神あり」でしょうか。
クレームと同じ数だけ「連絡先を教えてほしい」とか「何曜日に出勤しているか教えてほしい」といううれしいお言葉をいただきました。
クレームが続くと、神経も図太くなっていきます。
そして「拾う神」のおかげで、初めてのクレームで感じた施術中のあの「恐怖」は次第に薄れていきました。
しかし、
自分の技術でお客様を満足させることができたら、どんな状況でもクレームにはならないのではないかという思いを常に抱えていました。
「とにかく100名目指して続けよう」
と自分を奮い立たせると同時に、
「日常の仕事の中で技術を磨くことができる環境で自分を試したい」
そんな思いで、この頃から再び就職活動を始めました。
目標は「フルタイムで技術を伸ばしていける職種と環境」。
インターナショナルな都市・香港では、比較的国籍が問われることなく、日本人の私も面接に進むことができます。
しかし、どんな業種でも経験が問われる香港。
経歴と技術チェック後はなかなか次に進むことができずにいました。
そんな中、ありがたい事に就職活動でも「拾う神」に巡り合うことができ、採用に向けて話が進み始めました。
そして、施術人数100名を目前に控えたある日。
施術人数99人目のお客様の、タイマッサージ肩部分の施術が終わった頃。
お客様
「今度あなたに出張マッサージを頼めないかな?」
私
「こちらのサロンにお電話いただければ可能な時は出張もできますよ。」
常連さん
「直接あなたに連絡したいの。連絡先を教えてもらえる?」
私は今まで数名のお客様から電話番号を教えてほしいとリクエストされましたが、毎回断っていました。
私
「こちらのサロンに直接お電話いただければ、私にも連絡が来るので大丈夫ですよ。」
常連さん
「そう。まぁ、考えておいて。」
そうひと言言った後は、お客様は私に身体をゆだねてマッサージを堪能しているようでした。
そして、施術後チップとともにお客様ご自身の電話番号を残して、お帰りになられたのです。
私には万人受けするマッサージはまだできない。
でも、私のマッサージが好きだと言ってくれる人に、もっと効果的な施術ができるよう前に進もう。
その日、めでたく施術人数100名を突破した私は、次のステップに向けて動き出すことに決め、月末で退職する旨を店長に伝えました。
そして、99人目のタイマッサージのお客様に、お礼と退職のご挨拶メッセージを送り、今現在、そのお客様は忙しい合間を縫って、私のマッサージを定期的に受けてくれているVIPとなっています。
続きは修行日記で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございまっす