【勤務3ヶ月目】50ドルのヘッドマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
遂に店長と対峙し、日頃の疑問を店長にぶつけた前回。
その後、店長が普段セラピストの技術レベルをどのように判断しているのかを知った頃の日記です。
前回、私から意見された店長はオーナーと相談したのか?
突然「オーナーの意向で、店長が技術チェックをした後に、問題なければお客様の施術をさせるようにする」と、言い出しました。
そんなとある週末。
なぜかチャイニーズマッサージとオイルマッサージはチェック免除となっている私は、欧米人女性のオイルマッサージ60分を担当。
ベッドのシーツをチェックしたり、なんだか神経質そうなお客様。
施術前にマッサージに関するリクエストをされました。
お客様
「肩は強めで、足はソフトに。あと、今日は最後の15分はフェイスとヘッドのマッサージでお願い。」
私
「(え?!)フェイスマッサージですか。
店長に確認してまいりますので、少々お待ちいただけますか?」
お客様
「あら、前の担当の方はフェイスマッサージしてくれたけど。
まぁいいわ。じゃぁ10分間ヘッドマッサージでお願い。」
私
「(前の担当者って。。。)承知しました。」
突然のやったことがないフェイスマッサージをリクエストされ、驚き。
更に、前の担当者はフェイスマッサージしたと聞き、戸惑い。
やや緊張しつつ、所々力加減を確認しながら施術を進めていきました。
なんとか、お客様もリラックスされ、身を任せてくださっている雰囲気を感じ、ほっとしながら最後のヘッドマッサージになったとき。
お客様
「少し力を弱めてくれる?」
私
「は、はい。。失礼しました。」
常連さん
「...あの、もう少し弱めで。」
私
「は、はい。。。」
なかなか、うまく力加減が合わず。
最後の最後に、お客様に寄り添えなかった感が重ーくのしかかって、施術終了。
お見送りの際に、ヘッドマッサージの力加減が合わなかったことをお詫びしたところ、チップを残してなんとか笑顔でお帰りになったお客様。
そのやり取りを見ていた店長。
店長
「ヘッドマッサージでなんか問題あったの?!」
私
「ちょっとヘッドの時に力加減が合わなくて。。。
(フェイスマッサージのリクエストがあったことなどを説明)
そんなこんなで、うまくお客様のご要望に応えられなかったのに、チップまでいただいちゃって申し訳ないです。」
店長
「あのお客さん、今まで私が担当してたの。」
私
「え?!
(なんで言ってくれないの?
ってか、60分コースでフェイスマッサージやってるの?)」
店長
「チップ、いくらだった?」
私
「えっと。。。(ポケットを探って)50ドルです。」
店長
「そう。私の時は100ドルだったわ。」
んんん?!
こ、このコメントは、どぉゆう意味?!
そもそも、フェイスマッサージをやってる常連さんだってなんで言ってくれないの?
この時は不可解な店長のチップに対するコメントを聞き流していたのですが。
後日。
のび男
「ハナ〜♪今日初めてのお客様の陳さんから200ドルのチップもらったの〜♪♪」
私
「よかったね♪♪すごいじゃん、のび男!!!」
チップが臨時収入以外の喜びがあることは、自分がセラピストになってから知りました。
特にまだまだ修行中のセラピストとしては、自分の施術を気に入ってもらえた事が技術への自信とモチベーションに繫がります。
そんな喜んでいるのび男を横目に、コソコソと話し出す店長。
店長
「のび男、今回陳さんからは評価してもらったけど、前回常連の張さんの施術の時30ドルしかチップもらってないの。ハナは50ドルもらっていたでしょ?」
私
「あ。あのシンガポール出身の張さんですか?チップはいただきましたが。。。」
店長
「この前、ほかのシニアクラスのセラピストに張さんの担当させたら、20ドルだったのよ。経歴見て腕前を買って担当させたのに。焦ったわよ。」
私
「。。。
(そ、そんな、数十ドルのチップの違いで???
ただ単に細かいお金がなかっただけでは???)」
そう。
そうなのです。
店長は、お客様からのチップの金額でセラピストの技術を判断していたらしいのです。
そういえば、私が高額のチップをいただいたときに、たまたまいつも店長が横にいたな。。。
きっと、店長はそういう世界で生きてきたのかもしれない。
香港では、いや、マッサージ業界では、そんな風習があるのかもしれない。
ただそればかりで判断する前に、自分自身で技術チェックをしようとは思わないのかな?
その前に、提供するサービスをある程度一定させようという考えはないのかな??
例え小さなお店でも、できることはたくさんあるのにな。。。
この日は、店長の安易なセラピストの技術評価に驚愕し、また、チップがセラピストにとってどのような意味を持つのか深い部分を知りました。
続きは修行日記で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございまっす