【勤務2ヶ月目】失意のリンパマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
ムチャ振りの真相とオーナーと店長の関係を知った前回。
その後は店長から技術を教えてもらうことはあきらめ、オイルマッサージは友人セラピストに習い、タイマッサージは外部レッスンで習う。
その習った技術を自宅で友達をモデルに練習後、修行場サロンで施術する。
そんな過程を経て、自分の施術に自信を持ち始めて来た頃の日記です。
勤務開始2ヶ月目。
私が週末と時々平日ヘルプで出勤している間、新しいセラピストが仲間入りしては翌日姿を消す、そんなことが繰り返されていました。
常駐セラピストは店長とのび男君。
そして週末にプラス私。
来店されるお客様は女性セラピストを好む方が多いので、いつの間にか私はサロンにとってちょっとした戦力になっていました。
ある週末、ラストオーダーギリギリ入店の欧米人男性二人組のタイマッサージ施術が終わり退室したあと。
私担当のお客様
「股関節のストレッチがすごく良かった。足の疲れが取れたよ。」
のび男担当のお客様
「君のセラピストは当たりだね。リンパが刺激されてスッキリしたんだね。」
この頃はまだ多くのストレッチポーズを覚えておらず、数少ないタイ式ストレッチポーズで喜んでもらえて心の中でガッツポーズ。
『当たりセラピスト』と言われて、ちょっと浮かれてみたりしました。
そして。
帰宅時に地下鉄までの移動がお客様と重なり、お客様お二人と店長&のび男君と一緒に歩いていたとき。
のび男担当のお客様
「リンパマッサージもできるの?」
私
「(店長に確認し)はい。メニューにありますよ。」
のび男担当のお客様
「僕来週、多分火曜日辺りにまた来たいな。」
私
「ありがとうございます。ご予約のときは彼女(店長)のお電話にご連絡くださいね。」
私は通訳しながら他人事として受け答えしていたのですが、お客様と別れたあと。
店長
「ハナ。リンパ知ってる?」
私
「え。リンパって脇とか首とか、手足の関節とかにあるやつですよね。」
店長
「そう。じゃあ、大丈夫ね。」
『んんん!?一体何が大丈夫なのか?』
火曜日夜は私もヘルプ出勤予定。
私は急遽リンパマッサージの勉強の為、Kindleで書籍を購入したり、友人にモデルになってもらい力加減を練習し、万が一に備えました。
そして火曜日。
店長
「この前お客様リンパの予約入ったから、ハナお願いね。いつものオイルマッサージにリンパの動作加えればいいから。リンパの部分はこう。グリグリ(私の肘のリンパを流すように刺激)」
私
「は、はい。。。」
この頃、すでに自分流で施術をすることに抵抗を感じなくなっていたので、店長の言葉は聞き流し、頭の中でリンパマッサージの流れを繰り返し思い出しながらお客様をお待ちしていました。
お客様
「ハーイ、今日はリンパマッサージ2時間でお願いするよ。」
私
「はい。それでは、こちらのお部屋に起こしください。」
お客様
「えっと。あのぉ。今日は、彼はいないのかな?」
私
「彼ですか?」
お客様
「前に僕の担当してくれた彼。彼にリンパをお願いしたいんだけど。」
私
「(あれ?!そっちだったか~)もちろん、オッケーです。」
私は、暇そうに携帯でゲームに熱中していたのび男君に、すぐに準備するよう伝え施術に入ってもらいました。
そして。
まだ勉強しきれていないリンパマッサージをしなくてよくなったと少し安堵。
その後。
自分にちょっと気があると思っていた人が、実は他の子を気に入っていたってことを知ったときのなんとも言えないほろ苦い思いがじわりと込み上げたのでした。
まさかの、のび男狙いかーいっ。
と。
そんなこんなで、リンパマッサージのご依頼は失意のうちに未遂と終ったのでした。
続きは修行日記で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございまっす