【勤務3ヶ月目】逆鱗のフットマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
久しぶりの修行日記です。
不揃いなフォーハンドマッサージに加担したことで、なんとも言えない重い気持ちと不安にさいなまれた前回。
遂に店長と対峙することになった日の日記です。
閉店間際のフット&ショルダーマッサージの男女2名。
セラピストは、店長と私のみ。
私の記憶に間違いがなければ、前回私は前回女性のお客様を担当したので、今回も担当させてほしかったのですが。
『店長は男性客の施術禁止』
という、暗黙のルールの元、私は男性客を担当することになりました。
がっちりした欧米人の、座りながらの肩マッサージに四苦八苦。
フットマッサージも、自分の手の3倍以上はある足裏に、スムーズに施術を進められませんでした。
さらに。
お客様のすね毛が多く、いつもの手法では毛を引っ張ってしまい痛みがあるのではないかと、恐々施術を進めていきました。
店長
「・・・。(私のほうを見て無言の圧力)」
明らかに満足していない店長の様子。
そして、自分自身”すね毛の生え際に逆らっていいのか?”と思いながらの施術は、正直お粗末なものだったと感じていました。
それでも、かろうじて笑顔のお客様を見送りした後。
私
「先ほどのお客様、うまく施術できなくって。よく考えたら大柄の男性のフットマッサージは初めてで、あと、体毛が多い方の施術っていつもどうしてますか?」
店長
「まぁぁぁったくダメな施術だったわね。全然なってない。」
オーナー
「・・・ニコニコ」
オーナーの手前か、厳しい口調の店長。
店長
「ちょっと、教えるから。来て。」
とフットマッサージの施術室へ移動しました。
そして。
店長
「なに?!さっきのあのマッサージ?!
ちょっといつもやってる脹脛部分のマッサージやってみて。」
店長は、かなりキレ気味に、捲し立てながら、フットマッサージの脹脛部分の施術方法を教えてくれました。
そして、その多くがそもそも教えてもらったこともないことでした。
私は。
我慢できずに。
私
「店長。今聞いたことは私は初めて教えてもらいました。っていうか。。。
今まであなたは私に何か教えてくれたことがありましたか?」
固まる店長。
私
「フットマッサージだけじゃないです。ほかのマッサージも。
常連のお客様にも店長と違う施術だねって言われて、いつかクレームにならないかヒヤヒヤしてます。」
店長
「...知らなかった。なんで言ってくれなかったの?
一緒にオーナーやお客さんの施術したときに、学んでくれていると思ってた。
それに、のび男は何も教えていなかったの??」
よい解釈だけすれば。
店長のムチャ振りを何も言わずにこなしていた私が、実は結構無理をしながら施術をしていたことを、店長は知らなかった。
そうなのかもしれない。
一緒に施術をすることで、自分の技術をみて覚えていってくれる。
そう思っていたのかもしれない。
でも。
基本的な施術の流れも教えもせずに、技術だけを盗んで覚えろと?!
そして。
私への指導は全てのび男に任せていたと?!
店長とのび男にどんな会話があったのかも知らない私は、本当のところはわからない。ただ、そんな店長の言葉は全て言い逃れにしか聞こえませんでした。
店長
「...今日はもういいわ。遅いから帰りなさい。」
まさか私から強い口調で意見されるとは思っていなかったのか。
店長は疲れた表情で私を帰らせたのでした。
そして。
店長の反感を買ってしまった私にとって、ある意味本当の修業がこれから始まるのでした。
続きは修行日記で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございまっす