【勤務2ヶ月目】ジャパニーズなオイルマッサージ
こんにちは。
香港のローカルマッサージサロンで週末セラピストをしているハナです。
自分狙いだと思っていたお客様がのび男狙いだったことでほろ苦い思いをした前回。
これまでサロンでのトレーニングも技術チェックもなく、私は見様見真似の技術で施術を繰り返しつつ、いいお客様に恵まれたおかげで、自分流の施術にも少しずつ自信を持ち始めていました。
しかし、その自分流の施術にほころびが出だした頃の日記です。
サロンオープン当初から店長ご指名で来店してくださる方々を、最近お見掛けしないなと思っていたところ。
店長
「ハナ、次は常連さんのフットマッサージね。私が施術しないならフットしかやらないっていうの。よろしく。」
私の前に現れたのは、お見かけしたことがある東南アジア系の色黒イケメン常連客。
私が施術を始めたころは無表情な常連さん。
少ししてから店長がハンドマッサージを始めたら機嫌よく店長とおしゃべりをしだした。
さながらクラブのママとお客さんみたいなおしゃべりを繰り広げた後。
店長
「今日のセラピストはどこの人に見える?日本人なの。」
常連さん
「え。そうなの?!日本人か。。。今からオイルマッサージに変更してもいいかな?」
なぜか、日本人ということに興味を持ってもらい、急遽メニュー変更。
私はあわててオイルマッサージの準備をしました。
そして施術開始後。
かなりジムで鍛えているお客様の身体は所々強いコリがあり、痛みがないか確認しながらほぐしていったところ。
常連さん
「マッサージはどこで習ったの?」
私
「(自分流とは言えない。。。)日本と香港で勉強しました。」
常連さん
「君のマッサージはとても技術的だね。気に入ったよ。」
私
「ありがとうございます。」
常連さん
「でも、店長のマッサージとはまた全然違うよね。」
私
「えっと。。。」
常連さん
「あ。やっぱり、ザッツ・ジャパニーズスタイルだからかな。」
私
「あ。そぉぉぉですね。ザッツ・ジャパニーズスタイル。」
遂にきた、このツッコミ。
店長や他のセラピストと異なる施術をしていたら、誰かに突っ込まれるであろうと内心ヒヤヒヤしていた。
そこを何とかジャパニーズスタイルでごまかしたものの、痛いところを突かれた私はなんとなく重い気持ちで、まぁまぁ満足されたような常連さんをお見送りしたのでした。
後日。
店長
「今度あの常連さん来たらハナ担当ね。
ほら、オーナーから私は男性の施術をしないようにって言われてるから。」
ほら、って言われても。
私にオーナーとの関係を知ってほしいのか。
はたまた、私が知っていることを知ってて、のろけていらっしゃるのか。
どっちでもいいが、とにかく。
それで最近常連客が来なくなってきているんじゃぁなかろうか?!
頭の中では、お金持ちのパトロンが愛人にお店を持たせ、その店の客にヤキモチを焼き、そこそこ繁盛し出したお店が衰退していく図が浮かびました。
そんな行く末危ういクラブサロンで、私はいつまでジャパニーズなマッサージと称して施術を続けていくのか。。。
この修行場での明るい未来は、いくら目を凝らしても見えてきませんでした。
続きは修行日記で綴っていきます♪
最後まで読んでいただき、
ありがとうございまっす